いいコピーには「なるほど」と思わせる理由がある。
「なるほど」と納得感のあるキャッチコピーと、ピンとこないキャッチコピーの違いは、どこにあると思いますか?
駐車場を例にして解説しますね。
お店などの駐車場に「前向き駐車でお願いします」という注意書きが書かれているのを見たことはありませんか?
前向き駐車とは、前進してそのまま駐車場に止める方法です。
駐車場から出るときは、いったん下がって方向転換する必要があるため、前向き駐車はめんどうです。
しかし、バックで駐車しておくと、出るときはそのまま前進するだけなのでとてもラクチンです。
そのため、多くの人が後ろ向きで駐車します。
そんな人に「前向き駐車」してもらうには、どんな言葉が効果的だと思いますか?
ある駐車場で、こんな注意書きがありました。実際にあったことです。
なんて書かれていたと思いますか?
「植物が枯れてしまいます。前向き駐車でお願いします」
でした。
バックで駐車すると、車の出し入れ時に排気ガスで植物が枯れてしまうからです。
その駐車場は、見事にすべての車がきちんと前向き駐車していました。
前向き駐車して欲しい”理由”がわかれば、人の心に響くのですね。
「なるほど」という納得できる理由を盛り込むと、印象に残るキャッチコピーが作れるようになります。