ブランディング

ブランディング事例解説 SONY(ソニー)

2020年11月29日

ソニーのブランディング 事例解説 「信頼される企業になるには」

ブランディングの成功事例として、ソニーの歴史を振り返りながら、同社のブランドがどのようにして築かれていったのかを探ってみましょう。

ソニーの前身である東京通信工業(東通工)が創業したのは1946年のことであり、最初はラジオの修理や改造などを手がけていました。

当時は東芝や日本電気(NEC)の方がはるかに有名な企業でした。

創業から約10年後、日本初のトランジスタラジオを発売しました。

輸出製品が増えていた時期でもあったので、アメリカ人が発音しやすく覚えやすいネーミングが必要だということになり、「SONY」という名前を創りました。

そして、トランジスタラジオをはじめ、すべての製品に「SONY」マークを入れることにしたのです。

sonyのラジカセ

「SONY」は「SOUND(音)」や「SONIC(音速)」の語源であるラテン語の「SONUS(ソヌス)」と、「SONNY(小さい、坊や)」を合成したネーミングです。

特に創業者の1人である盛田氏は「SONY」というブランドを使って販売することにこだわったと言われています。

sonyカセットテープ

その後、アメリカへの輸出が軌道に乗りSONYの名前が知られるようになったので、社名を東京通信工業からソニーに変更しました。

 

SONY
世界中の誰もが同じ発音ができる社名に

 

ブランドの確立には、ある程度の年月も必要

 

ソニーは、今では誰もが知っているグローバル企業になりましたが、ブランド力を持つまでには長い年月がかかっています。

あるブランドイメージ調査※の「評価度」でソニーが世界第1位になったのは、今から約20年前(1990年)。

1955年に盛田氏が「ソニーを世界で知られるブランドにしてみせる」と語ったときから 35年後のことでした。

現在では世界中の人たちがソニーのことを知っていますが、そうなるまでには30年以上もの歳月がかかりました。

その間ソニーは、ライフスタイルを一変させるような画期的製品を世に送り出し続けました。

ランドーアソシエイツが世界規模で行ったブランドイメージ調査。 同社はブランディングを手がけるアメリカの企業。

 

ソニーが世界的な企業ブランドになった要因

 

画期的な製品づくりや、「SONY」「ウォークマン」などの優れたブランドネーム、『It's a SONY』というサウンドロゴを使用したTVCMなどのCI戦略などを行ってきたこともブランド確立の要因ですが、それだけではありません。

ソニーが世界的なブランド企業になったのは、創業者である井深大氏が明確なビジョン(企業理念)を持っていたからです。

sonyのカメラ

 

sonyプレイステーション

キャッチフレーズとして短く明文化されていませんが、「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべく、自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」から始まる「設立趣意書」がソニーの企業理念に該当します。

世の中にない新しいものをつくり、人々に喜びや感動を提供するという強い意志(明確なビジョン)を持ち、それを実現させてきたことで消費者から信頼を集め、ソニーブランドが形成されました。

ぶれない軸があったからこそ、ビジョンに向かって技術者たちは喜びや感動を与える商品を作り続けることができたのです。

 

 

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