コピーライティングの基本を楽しみながら独学で身につける方法
人の心を動かすキャッチコピーづくりの簡単な独学方法を解説します。
「人の心を動かす」と聞くと、
「そんなことは自分にはできない」
「どうすればいいのかさっぱりわからない」
「人の心を動かすなんて、心理学でも学ばないとできないのでは?」
そんなふうに考える人もいるかもしれませんが、実はとっても簡単な方法で人の心を動かす言葉を考えることができるのです。
「誰かの心を動かす」という考え方を、自分自身に置き換えてみるのです。
あなた自身も、日々いろんな言葉に心を動かされていますよね?
それを活用すれば、心を動かす言葉づくりはとても容易になります。
具体的なやり方を解説する前に、「独学」について少し説明しておきますね。
自分でスキルを磨く方法がわかっても、やり方が難しかったり、「こんなことをやってもムダかも」と感じたら、なかなか続きません。
しかし、これから解説する方法はとても簡単なので、誰にもできます。
しかも、やっていくうちに「なるほど。そうか!」と、さまざまな気づきを得られるようになるので、だんだん楽しくなっていきます。
それでは具体的な方法を解説します。
自分の心が動かされた言葉に、キャッチコピーづくりのヒントがある。
皆さんも何かで心を動かされたと言う経験はあるりますよね?
例えば、本やマンガを読んでグッときた。
テレビやYouTubeを見ていて、引き込まれるように見てしまった。
スマホに出てきた広告を見て、思わず買い物をしてしまった。
お店に入って商品のポップの説明書きを見たら、欲しくなってしまった。
DMの文面を読んだら、興味を持った。
友人との会話で、「えっ、どういうこと? 教えて!」と、くいついた。
こんなふうに、人は毎日のように何かの言葉に心を動かされているのです。
どんな言葉に興味を持ったのか?
キャッチコピーを見て、どんな行動を取ったのか? それはなぜか?
自分自身の興味・関心を観察して記録し、キャッチコピーづくりに応用すれば、人の心を動かすキャッチコピーがつくれるようになります。
ホントかなぁ・・・、と疑心暗鬼の人もいるかもしれませんが、少なくとも自分自身の心は動かせると思います。
自分の心が動かされた言葉を記録・観察する
少しでも心を動かされたキャッチフレーズ、言葉をその都度メモする。
どの部分・言葉に惹かれたのか?を書き出す。
惹かれた理由やそのときの感情を具体的に書き出す。
スマホのメモ帳アプリなどを利用すると良いでしょう。
Excelなどで表にしておくのもお勧めです。
事例
キャッチコピー・言葉 | 惹かれた部分 | 理由・感情 |
このチラシが届いているお客さまは、サービスが無料で受けられます。(ポストに入っていたチラシ) | 「このチラシが届いているお客さま」「無料」 | 「選ばれている感・特別感」「無料ならもらっておこう」 |
食事を楽しみながら、肥満対策ができるなんんて!(DM) | 「楽しみながら」「対策」 | これならラクにできそう。 |
現在の価格でご購入いただけれるのは、8月31日までです。(DM) | 「現在の価格で購入」「○月○日まで」 | その日までに買ったほうが得。その日を過ぎると損する。急がなければ。 |
○○プランに加入するとAmazonギフト券1,000円プレゼント(DM) | 「Amazonギフト1,000円」「プレゼント」 | 「加入したほうがトク」「Amazonギフト券1,000円、欲しいなぁ」 |
詳しくはWEBで。(Yahoo!JAPANの広告) | フレーズそのもの。 | Yahoo!で検索する理由そのものを見事に表現している点、シンプル。 |
ブックオフなのに本ねぇ~じゃん!(ブックオフの広告) | フレーズそのもの。 | 本屋さんのはずなのに、本がないというおもしろさ 自虐的なお笑いネタのようなおもしろさ。 |
見えないものと闘った1年は、見えないものに支えられた1年だと思う。(大塚製薬 カロリーメイトの広告) | フレーズそのもの。 | コロナ禍の現状を、的確に表現している。いろんな人たちの苦労、支えがあったことを思い返し、感謝の気持ちが湧いてくる。 |
自分が心を動かされた言葉これを1週間メモしておくだけで、どんな言葉で人は心を動かされるのか、どんな表現に反応するのかということが見えてくるようになると思います。
1週間も続ければ、多くのヒントが集まります。
それらを活用すれば、人の心を動かせるキャッチコピーができあがります。
ぜひ、試してみてください!