企画づくりを始める前に確認すべきこととは?
企画づくりにおける大事なポイントは、企画を考える前段階にあります。
企画づくりの前にこれをしておかないと、どんなに頑張っても良い企画はできません。
「企画づくりの前にしておく大切なこととな何か?」についてお話したいと思います。
コピーライターだけでなく、企画書を作成するあらゆるビジネスパーソンにとっても必要なことです。
「依頼されてつくる企画」の場合
企画を立てる場合は、「依頼されてつくる企画」と「自主的につくる企画」があります。
「依頼されてつくる企画」の場合の例としては、
「販売システムを再構築したい」
「事業の柱を増やすために、新規事業のアイデアが欲しい」
「新商品販売のために販促プランが欲しい」
「コストおよび業務改善を実現したい」
「インターネット通販事業を展開していきたい」
「コーポレートサイトをリニューアルしたい」
「広告のクリエイティブアイデアを」
など、求められる企画内容は無限です。
依頼されて作成する企画において最も大切なポイントは、
ことです。
「明確にする」というのは、出来るだけ詳しくはっきりさせることです。
「コーポレートサイトをリニューアルしたい」という要望は、一見、相手が求めている内容が明確なような気がしますが、実は非常にあいまいです。
まず、どんなふうにリニューアルしたいのかが、わかりません。
「リニューアルすることによって、何を期待しているのか?」
「どのような新しいコーポレートサイトを求めているのか?」
「ブランド価値を高めるような洗練されたイメージのものに作り替えたいのか」
「コンテンツの更新を自社の社員で行えるような仕組みにしたいのか?」
「webからの問い合わせを増やしたいのか?」
「予算は、どれくらいかけられるのか?」
「コーポレートサイトをリニューアルしたい」という要望だけでは、どのようにしたいかという具体的なことがわかりませんので、企画の立てようがありません。
まず、最初に行うことは、求めていることは何かを具体的にしていくことです。
相手が求めていることは、ある程度想像できるかもしれませんが、この段階でズレが生じると、苦労してつくった企画はまった役に立たないどころか、「的外れ」という評価を下されてしまいます。
企画をつくる前には、相手の意向をしっかりと確認することがポイントです。
「自主的に企画提案する」場合
「自主的に企画提案する」場合の企画の場合は、具体例としては、
「新規顧客を獲得するために、相手に見せる企画」
「新しい仕事を生み出し、仕事を受注するための企画」
「社内で新しいことを始めるための企画」
といったことがあるでしょう。
これらの場合、「仮説を立てる」と企画がつくりやすくなります。
「こんなことで困っているだろう」ということを考え、課題解決につながる企画を考えます。
たとえば、web制作会社が、ある企業のwebサイトを見てリニューアルを提案したいと思ったとします。
webサイトを見ると、いくつかの問題点があることがわかりました。
「トップページへの戻り方がわかりにくいなど、サイト内で迷子になりやすい構成になっている」
「webサイト上で商品を販売しているが、購入するための仕組みがおろそか」
「ソーシャルメディアを利用しているものの、充分に生かし切れていない」
など様々な問題点がありました。
webサイトをじっくりと観察し、「この会社は、webでの商品販売を拡大しようとしている」という仮説を立てます。この仮説が、企画をつくるテーマになります。
自主的に企画を立てて提案する場合は、テーマにそって企画をつくっていけばいいのです。