ゆるキャラで地域ブランディング
ゆるキャラクターを起用したブランディング手法は地域ブランディングの定番であり、すでにほとんどの自治体が実施済みです。
滋賀県彦根市の「ひこにゃん」は、一世を風靡して大人気になりました。
ゆるキャラを人気者にしたてあげ、全国に彦根市をアピールしました。
単にかわいらしいキャラクターをつくればいいというわけでなく戦略も必要です。
新しいゆるキャラが誕生すると、テレビなどで取り上げられることがありますが、一過性で終わってしまうケースも少なくありません。
継続してマスコミに取り上げてもらえるような仕掛けづくりが重要です。
「ひこにゃん」があれだけ人気者になったのは、マスコミが飛びつくようなPR戦略を実行したことも大きな要因となっています。
ゆるキャラで人気を博しているのは「くまモン」です。
熊本県の営業部長という肩書きを持つ、かわいらしいキャラクターで、数多くのキャラクターグッズが販売されています。
スーパーには、くまモンのイラストが描かれた食品などがたくさん並び、飛ぶように売れています。
今でも根強い人気があり、「くまモン」が登場するイベントには“おっかけファン”が集うほどです。
くまモンのイラストを「許可が得れば無料で使用できる」ようにしたことは、成功要因の1つです。
許諾を得れば無料で使えるので、多くの企業がくまモンのキャラクターを使った商品開発をし、全国的に販売されるようになりました。
ここで押さえておくべきポイントは、キャラクターづくりだけが、ブランディングではないということです。
まず地域全体としてのブランド戦略があり、その一環としてゆるキャラ戦略があるということです。
また、記念行事やイベントなど、何かの節目の際にマスコットキャラクターを誕生させて活用するケースが一般的になっています。
ゆるキャラを起用したブランディングは、地方自治体だけでなく、商店街などの小規模なエリア単位でも行われています。
「ゆるキャラ」から「アニメキャラへ」
ゆるキャラは、いまだに活躍していますが、近年では「アニメ」を起用したブランディングや町興しがトレンドになっています。
二次元キャラ(2Dキャラ)と呼ばれているもので、女の子のキャラクターを生み出して起用するパターンが定番になっています。
ブランディングだけでなく、TVCM、ポスター、WEBなど、さまざまな媒体の広告や販促に活用されています。