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独学でコピーライターになれる? コピーライティングの独学方法5選

独学でコピーライターにとって必要なスキルを身につける方法

 

コピーライティングスキルを独学で身につけることは可能です。

コピーライターにとって必要な要素はいろいろありますが、コピーライターの基本は「考える」「調べる」「課題を解決する」「文章を書く」ことです。これらの経験がない人は、まずいないと思います。

小学生でも、これらのことは既に経験済み。

誰もが基本スキルを身につけているので、あとは磨きをかけていくだけ。

コピーライターを目指すのは、独学でも十分可能です。

この記事では、コピーライティングスキルを身につけるための独学方法も紹介します。

ここで紹介するのは、第一線で活躍しているコピーライターたちも駆け出しの頃にやっている方法です。

著名なコピーライターの中には、独学だけでコピーライティングを学習し、まったくの異業種から広告業界に転職してコピーライターになった例もあります。(正確な人数を調査したわけではありませんが、案外少なくありません)

さらに、コピー大学が独自で考案した方法も紹介します。

 

たくさんの広告コピーに目を通す【コピーライター 独学方法1】

プロを目指すならプロの作品に触れることは基本中の基本です。

画家を目指す人が、一流の画家の作品を数多く見る。

小説家を目指している人が、たくさんの小説を読む。

プロを目指すなら当然のことですね。

新聞、雑誌、チラシ、ダイレクトメール、インターネット上、スマホで見ている様々情報の中にも広告はたくさんあります。

しかし、すべての広告コピーが良いわけでありません。

プロを目指すなら一流から学ぶことが大切です。

第一線で活躍しているプロのコピーライターが書いたキャッチコピーをまとめて見られる書籍がありますので、それらを活用すると良いでしょう。

代表的なのは、「コピー年鑑」(東京コピーライターズクラブ)です。

 

1960年代に創刊され、途中から毎年発売されるようになりました。

毎年優れた広告作品を選出して掲載した書籍です。

特徴は、「コピー」に重点を置いて選ばれた広告が掲載されていること。

キャッチフレーズ、ボディコピー、ネーミング、テレビ・ラジオCM、Webなど、さまざまなジャンルの広告コピーが掲載されています。

新人に対して10〜20年分の「コピー年鑑」に目を通すことを課している大手広告代理店もあります。

「広告とは何か?」

「キャッチフレーズとは?」

といった基礎を感覚的に理解することにつながります。

2万円という高価な書籍なので、独学する場合は図書館で借りるのがお勧めです。

コピー年鑑は、特定の年の広告だけなので、多少偏りがあります。

時代を超えて名作と言われているキャッチコピーもたくさんありますので、それらも知っておくと良いでしょう。

「日本のコピーベスト500」など、さまざまな書籍が出ています。

 

良いキャッチフレーズを選ぶ目を養う 【コピーライター 独学方法2】

キャッチコピーには、「いいんじゃない」というものから、「まあ、そうかな」「う〜ん」「それが何か?」「心をぐっとつかまれた」というものまでさまざまです。

心をぐっとつかまれるようなコピーには、はっきりとした理由があるものです。

良いと思ったコピーを「なんとなくイイ感じ」で済まさず、

「なぜ、そのコピーに心を動かされたのか?」

「そのコピーのどこが良いのか?」

を考え、理由を明らかにする習慣をつけましょう。

すると、良いコピーを選ぶ力が身につきます。

良いコピーを選ぶスキルは、コピーづくりにも役立ちます。

コピーライターはたくさんのコピーを書きますが、採用されるのは基本的にたった1本のコピーだけ。

50本、100本、それ以上つくることもあるかもしれません。

でも、100本作ったからと言ってすべてのコピーをクライアントに提案するわけではありません。

数本、多くても十数案程度です。

クライアントに提案する際には、たくさん作ったコピーの中から良いものを選ぶという作業が発生します。

良いコピーを選ぶチカラを身につけることは、コピーづくりにも役立つのです。

 

プロのキャッチコピーを書き写す【コピーライター 独学方法3】

 

良いキャッチフレーズを写経にように書き写すのは、コピーライターを目指す人の基礎的な訓練方法です。

一流の人の作品を書き写すのは、小説家を目指す人もよくやっている練習方法です。

作家の息づかいや文章の流れ、構成、発想法なども含め、『頭だけでなく、体(感覚)』でつかみ取ることができます。

「手書きで文字を書く」という行為は、脳に刺激を与えるということは、脳科学の分野でも有名な話です。

パソコンでキーボードを使って入力するのではなく、「手書き」がポイントです。

実際に、手書きとキーボード入力で得られる「感覚」「思考への刺激」の違いを感じてみてください。

手を動かしてコピーを書き写すことで、「思考力に拍車がかかる」「アイデアがひらめく」「何かに気づく」という効果を得ることができます。

ノートやコピー用紙を用意して、手書きで何度も書き写してみましょう。

 

100本コピーノック【コピーライター 独学方法4】

1つの案件で、最低100本のコピーを書く。

これは、新人コピーライターやコピーライターを目指す人なら、誰もが経験することになると思います。

独学でスキル磨きに活用する場合は、「キャッチコピーコンテスト」を利用するのが良いでしょう。

コンテストは、「賞金がもらえる」「実績になる」というメリットがあるので、モチベーションを保ちながら取り組めます。

「数は質を生む」
「量は質を凌駕する」

ということです。

 

 

逆コピーライティング【コピーライター 独学方法5】

 

良いコピーを取り上げて、そのコピーを作った思考プロセスを想像するという、コピー大学が考案した練習方法です。

 

「どうやってそのコピーを作ったのか?」

「どんな課題があったのか?」

「どんな解決策を見出したのか?」

「何を伝えたいと思ったのか?」

などを想像することで、「考える力」「コピーライターの発想法」に磨きをかけます。

 

 

まとめ

 

コピーライターを目指している人向けに、5つの独学方法をご紹介しました。

全部試すのも良いですし、とりあえずすべて少しずつ試してみて、「自分に合っている」と思ったものを2〜3ピックアップして継続するというやり方もありだと思います。

大切なのは、実際に試してみること。

少しでもいいので、ぜひやってみてください。

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