もくじ
独学でコピーライターにとって必要なスキルを身につける方法
コピーライティングスキルを独学で身につけることは可能です。
コピーライターにとって必要な要素はいろいろありますが、コピーライターの基本は「考える」「調べる」「課題を解決する」「文章を書く」ことです。これらの経験がない人は、まずいないと思います。
小学生でも、これらのことは既に経験済み。
誰もが基本スキルを身につけているので、あとは磨きをかけていくだけ。
コピーライターを目指すのは、独学でも十分可能です。
この記事では、コピーライティングスキルを身につけるための独学方法も紹介します。
ここで紹介するのは、第一線で活躍しているコピーライターたちも駆け出しの頃にやっている方法です。
著名なコピーライターの中には、独学だけでコピーライティングを学習し、まったくの異業種から広告業界に転職してコピーライターになった例もあります。(正確な人数を調査したわけではありませんが、案外少なくありません)
さらに、コピー大学が独自で考案した方法も紹介します。
たくさんの広告コピーに目を通す【コピーライター 独学方法1】
プロを目指すならプロの作品に触れることは基本中の基本です。
画家を目指す人が、一流の画家の作品を数多く見る。
小説家を目指している人が、たくさんの小説を読む。
プロを目指すなら当然のことですね。
新聞、雑誌、チラシ、ダイレクトメール、インターネット上、スマホで見ている様々情報の中にも広告はたくさんあります。
しかし、すべての広告コピーが良いわけでありません。
プロを目指すなら一流から学ぶことが大切です。
第一線で活躍しているプロのコピーライターが書いたキャッチコピーをまとめて見られる書籍がありますので、それらを活用すると良いでしょう。
代表的なのは、「コピー年鑑」(東京コピーライターズクラブ)です。
1960年代に創刊され、途中から毎年発売されるようになりました。
毎年優れた広告作品を選出して掲載した書籍です。
特徴は、「コピー」に重点を置いて選ばれた広告が掲載されていること。
キャッチフレーズ、ボディコピー、ネーミング、テレビ・ラジオCM、Webなど、さまざまなジャンルの広告コピーが掲載されています。
新人に対して10〜20年分の「コピー年鑑」に目を通すことを課している大手広告代理店もあります。
「広告とは何か?」
「キャッチフレーズとは?」
といった基礎を感覚的に理解することにつながります。
2万円という高価な書籍なので、独学する場合は図書館で借りるのがお勧めです。
コピー年鑑は、特定の年の広告だけなので、多少偏りがあります。
時代を超えて名作と言われているキャッチコピーもたくさんありますので、それらも知っておくと良いでしょう。
「日本のコピーベスト500」など、さまざまな書籍が出ています。
良いキャッチフレーズを選ぶ目を養う 【コピーライター 独学方法2】
キャッチコピーには、「いいんじゃない」というものから、「まあ、そうかな」「う〜ん」「それが何か?」「心をぐっとつかまれた」というものまでさまざまです。
心をぐっとつかまれるようなコピーには、はっきりとした理由があるものです。
良いと思ったコピーを「なんとなくイイ感じ」で済まさず、
「なぜ、そのコピーに心を動かされたのか?」
「そのコピーのどこが良いのか?」
を考え、理由を明らかにする習慣をつけましょう。
すると、良いコピーを選ぶ力が身につきます。
良いコピーを選ぶスキルは、コピーづくりにも役立ちます。
コピーライターはたくさんのコピーを書きますが、採用されるのは基本的にたった1本のコピーだけ。
50本、100本、それ以上つくることもあるかもしれません。
でも、100本作ったからと言ってすべてのコピーをクライアントに提案するわけではありません。
数本、多くても十数案程度です。
クライアントに提案する際には、たくさん作ったコピーの中から良いものを選ぶという作業が発生します。
良いコピーを選ぶチカラを身につけることは、コピーづくりにも役立つのです。
プロのキャッチコピーを書き写す【コピーライター 独学方法3】
良いキャッチフレーズを写経にように書き写すのは、コピーライターを目指す人の基礎的な訓練方法です。
一流の人の作品を書き写すのは、小説家を目指す人もよくやっている練習方法です。
作家の息づかいや文章の流れ、構成、発想法なども含め、『頭だけでなく、体(感覚)』でつかみ取ることができます。
「手書きで文字を書く」という行為は、脳に刺激を与えるということは、脳科学の分野でも有名な話です。
パソコンでキーボードを使って入力するのではなく、「手書き」がポイントです。
実際に、手書きとキーボード入力で得られる「感覚」「思考への刺激」の違いを感じてみてください。
手を動かしてコピーを書き写すことで、「思考力に拍車がかかる」「アイデアがひらめく」「何かに気づく」という効果を得ることができます。
ノートやコピー用紙を用意して、手書きで何度も書き写してみましょう。
100本コピーノック【コピーライター 独学方法4】
1つの案件で、最低100本のコピーを書く。
これは、新人コピーライターやコピーライターを目指す人なら、誰もが経験することになると思います。
独学でスキル磨きに活用する場合は、「キャッチコピーコンテスト」を利用するのが良いでしょう。
コンテストは、「賞金がもらえる」「実績になる」というメリットがあるので、モチベーションを保ちながら取り組めます。
「数は質を生む」
「量は質を凌駕する」
ということです。
逆コピーライティング【コピーライター 独学方法5】
良いコピーを取り上げて、そのコピーを作った思考プロセスを想像するという、コピー大学が考案した練習方法です。
「どうやってそのコピーを作ったのか?」
「どんな課題があったのか?」
「どんな解決策を見出したのか?」
「何を伝えたいと思ったのか?」
などを想像することで、「考える力」「コピーライターの発想法」に磨きをかけます。
まとめ
コピーライターを目指している人向けに、5つの独学方法をご紹介しました。
全部試すのも良いですし、とりあえずすべて少しずつ試してみて、「自分に合っている」と思ったものを2〜3ピックアップして継続するというやり方もありだと思います。
大切なのは、実際に試してみること。
少しでもいいので、ぜひやってみてください。