コピー大学学長のコピーライターになったエピソードをお届けしています。
「第二のチャンス到来?」
なんちゃって広告代理店に勤めていた20代の頃のぼくは、とにかくあちこちと飛び回っていました。
人脈交流会というのが流行っていて、機会があればいろんな集まりに参加しては、せっせと名刺交換をしていたのです。

アクティブに活動していたおかげで、あちこちから「お小遣い稼ぎのつもりでコピー書いてくれない?」と、声がかかるようになりました。
どうして、こういう依頼がくるかというと、正式に会社を通して仕事を頼むよりも安く済むからです。
仕事を頼んできたのは、同業の広告制作会社です。
業界ではよくある話です。
今でいう闇営業?
いえいえ、とんでもない。
政府も推奨している「副業」ってやつです。
さて、お小遣い稼ぎの仕事ですが、どんな内容だったかは、まるで覚えていないのです。
電車の窓上広告だったことは覚えているのですが、クライアントや商品などはまったく記憶にございません。
それはさておき、キャッチコピーを数案つくって、FAXで送信。
しばらくして電話がかかってきて言われたのは、
「若いねぇ。若くないと書けないコピーだねぇ」
ということ。
褒められた!
と、有頂天に。
電話を切ったあと、その場で小躍りしました。
小躍りに弾みがついて、しまいには、るんるん気分で一人フォークダンスをしていました。
でも・・・。
あとになってから気づいたのですが、ぼくが提案したコピーは不採用だったのです。
「若いねぇ」
というのは、褒め言葉ではなく、
「まだまだ、ひよっこだね」
「駆け出しだから仕方ないか・・・」
というニュアンスだったようです。
恥。
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